2025年3月15日 / 最終更新日 : 2025年3月15日 kaneki 寿司屋トピックス

【2025年最新】寿司専門学校の選び方＆全国おすすめスクール

「寿司職人になりたいけど、何から始めればいいのかわからない…」
「未経験からでも、本当にプロの寿司職人になれるの？」

そんな疑問や不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。

近年、国内外で寿司の人気が高まるにつれて、寿司職人の需要も増加しています。
しかし、伝統的な「見習い」制度では、一人前の職人になるまでに長い年月がかかることも珍しくありません。

そこで注目されているのが、「寿司専門学校」という選択肢です。
寿司専門学校では、経験豊富なプロの講師陣から、寿司の技術や知識を短期間で効率的に学ぶことができます。
また、多くの学校が就職サポートに力を入れており、卒業後のキャリアパスも広がります。

この記事では、

寿司職人になるための様々な方法
寿司専門学校のメリット・デメリット
全国のおすすめ寿司専門学校（東京、京都、その他エリア）
学費・期間・カリキュラムの比較
入学資格と出願の流れ
卒業後の進路
よくある質問

など、寿司専門学校に関するあらゆる情報を網羅的に解説します。

「未経験だから…」と諦める必要はありません。
寿司専門学校は、あなたの「寿司職人になりたい！」という夢を叶えるための、最短ルートとなるかもしれません。

この記事を読んで、ぜひあなたにぴったりの寿司専門学校を見つけてください。

1. 寿司職人への道：専門学校という選択肢

近年、国内外で寿司の人気が高まり、寿司職人の需要も増加しています。
しかし、寿司職人になるための方法は一つではなく、それぞれに特徴があります。

1-1. 寿司職人になるための様々な方法

方法	メリット	デメリット	向いている人
専門学校	短期間で集中的に基礎技術を習得できる、就職サポートが充実している、幅広い知識を学べる	学費がかかる、学校によっては実店舗での実習機会が少ない場合がある	短期間で基礎を身につけたい人、未経験から確実にスキルアップしたい人、国内外で活躍したい人
見習い	現場で実践的な経験を積める、給料をもらいながら学べる	修行期間が長く、一人前になるまで時間がかかる、技術習得が师傅次第になる場合がある、体系的な知識を学ぶ機会が少ない	長期的な視点でキャリアを考えられる人、体力に自信がある人、厳しい環境でも耐えられる人
独学	自分のペースで学習できる、費用を抑えられる	技術習得に時間がかかり、上達度合いが分かりにくい、モチベーション維持が難しい、就職の際に客観的な評価やアピールポイントが少ない	時間とお金に余裕があり、自己管理能力が高く、強い意志と継続力がある人

寿司専門学校で学ぶメリット・デメリット

メリット

短期間で集中的に学べる: 多くの寿司専門学校では、数ヶ月から2年程度のコースで、寿司職人に必要な基礎知識と技術を効率的に習得できます。
体系的なカリキュラム: 寿司の歴史や文化、食材の知識（魚介類の種類、目利き、仕入れなど）、調理技術（包丁の使い方、握り方、巻き物、飾り切りなど）、衛生管理など、幅広い知識を体系的に学べます。
充実した実習環境: プロ仕様の設備が整った環境で、経験豊富な講師（現役の寿司職人など）から直接指導を受けられます。
就職サポート: 多くの学校が就職サポートに力を入れており、求人情報の提供、履歴書添削、模擬面接、就職相談など、就職活動を支援してくれます。
国内外での活躍のチャンス: 海外で寿司職人として働くことを目指す人向けのコースや、海外研修プログラムを用意している学校もあります。

デメリット

学費がかかる: 専門学校に通うには、入学金や授業料などの費用がかかります。
現場経験が積めない場合がある: 実店舗での実習機会の有無や時間数は、学校によって異なります。
必ずしも就職が保証されるわけではない: 就職サポートは充実していますが、最終的には本人の努力と実力次第です。

他の調理系専門学校との比較

寿司専門学校は、一般的な調理師専門学校とは異なり、寿司に特化したカリキュラムが組まれています。
調理師専門学校では、和食、洋食、中華など、幅広いジャンルの調理技術を学び、調理師免許の取得を目指しますが、寿司専門学校では、寿司に関する専門的な知識と技術を集中的に学びます。

なぜ今、寿司職人を目指す人が専門学校を選ぶのか？

伝統的な「見習い」制度では、技術習得に長い年月を要し、一人前の寿司職人になるまでに数年かかることも珍しくありませんでした。
しかし、近年の寿司人気を背景に、より効率的に、短期間で寿司職人を目指せる寿司専門学校が注目を集めています。

また、海外での寿司ブームも、寿司専門学校の人気を後押ししています。
海外で働くことを視野に入れている人にとって、専門学校での学習経験は、就職の際に有利に働くことがあります。

2. 【エリア別】全国のおすすめ寿司専門学校ガイド

日本国内には、寿司職人を養成する専門学校が数多く存在します。
ここでは、地域別に代表的な寿司専門学校を紹介します。

2-1. 東京都内

東京都内には、多数の寿司専門学校が集まっています。

東京すしアカデミー（最短2ヶ月から学べる実践重視の学校）

江戸前寿司に特化した日本初の寿司職人養成学校として、2002年に開校しました。
最短2ヶ月のコースから、職人経験者向けのコースまで、幅広いレベルに対応したカリキュラムが用意されています。
卒業生は5,500名以上（2024年3月現在）で、国内外で活躍しています。

特徴：
- 実践的な実習中心の授業
- 少人数制で丁寧な指導
- 国内外の有名店への就職実績多数
- 海外で活躍する卒業生も多い
- 短期集中コースが充実

東京すし和食調理専門学校（2年間で和食の技術を総合的に学べる）

和食調理の総合学校で、2年間で和食の調理技術を総合的に学べます。寿司の専門コースも設置されており、伝統的な会席料理から、専門料理（寿司、天ぷらなど）、海外の食文化まで幅広く学べます。海外実学研修があることも特徴です。

特徴：
- 2年制で和食全般をじっくり学べる
- 海外実学研修プログラムあり

飲食人大学寿司マイスター専科（3ヶ月で未経験からプロへ）

3ヶ月で未経験からプロの寿司職人になるための技術・知識を習得できる短期集中型の学校です。

特徴：
- 3ヶ月間の短期集中コース
- 現場で即戦力となる技術を習得
- 卒業後の就職サポートが充実

銀座おのでら鮨アカデミー（ミシュラン星付き高級寿司店の技術を学べる）

ミシュラン星付きの高級寿司店「銀座おのでら」が運営する寿司職人養成学校です。

特徴:
- 一流の職人による直接指導
- 高級店ならではの技術と知識を学べる
- 卒業後は「銀座おのでら」への就職のチャンスも

東京すし学校 (池袋校)（最短1ヶ月、夜間コースもある）

最短1ヶ月から学べる寿司専門学校です。夜間コースもあります。

特徴：
- アットホームな校風
- 未経験者でも安心
- 夜間コースあり

2-2. 京都

京都調理師専門学校（和食・日本料理上級科に「すし」に特化したカリキュラム）

和食・日本料理上級科に「すし」に特化したカリキュラムがあります。

特徴：
- 2年間でじっくりと和食の基礎から応用までを学ぶ
- 実習時間が豊富
- 京料理、会席料理、おもてなしの心も学べる

2-3. その他の地域

SUSHI LABO COLLEGE（岐阜・名古屋）（「あり方」を重視した教育）

岐阜県と名古屋市にある寿司専門学校です。
「やり方」だけでなく、「あり方」を教えることに重点を置く点が特徴的です。

特徴:
- 少人数制
- 現役寿司職人による指導
- 「あり方」を重視した教育
(必要に応じて、関西すし学院など他の地域の学校も追加)

3. 徹底比較！寿司専門学校の学費・期間・カリキュラム

寿司専門学校を選ぶ上で、学費、修業期間、カリキュラム内容は非常に重要な要素です。
ここでは、主要な寿司専門学校の情報を比較し、それぞれの特徴を分かりやすく解説します。

3-1. 学費の比較

寿司専門学校の学費は、学校やコースによって大きく異なります。
入学金、授業料、教材費、実習費などの内訳をしっかりと確認しましょう。

学校名	コース名	学費（目安）	備考
東京すしアカデミー	寿司職人養成コース（2ヶ月）	約70万円～	最短コース。他に6ヶ月、1年コースなど
東京すしアカデミー	寿司職人養成コース（1年）	約150万円～
東京すし和食調理専門学校	調理師本科（2年制）	約300万円～(2年間合計)	寿司だけでなく和食全般を学ぶ
飲食人大学寿司マイスター専科	寿司マイスター専科(3ヶ月)	約110万円
銀座おのでら鮨アカデミー	寿司職人養成コース（2ヶ月）	70,000円（10コマコース）、300,000円（50コマコース）
京都調理師専門学校	和食・日本料理上級科（2年制）	約300万円～(2年間合計)	寿司に特化したカリキュラムあり
SUSHI LABO COLLEGE		要問合せ

※ 上記はあくまで目安です。最新の情報は各学校の公式サイトで確認してください。
※ 分割払いや教育ローンを利用できる学校もあります。

3-2. 修業期間の比較

寿司専門学校の修業期間は、最短2ヶ月の短期集中コースから、1年制、2年制のコースまで様々です。

期間	特徴	向いている人
短期集中コース	短期間で集中的に寿司の基礎技術を習得できる。	時間がない社会人や、海外で働くことを目指している人など
1年制	寿司の基礎から応用までを体系的に学べる。	未経験からじっくりと学びたい人、基礎をしっかりと身につけたい人
2年制	寿司だけでなく、和食全般や経営についても学べる。調理師免許の取得を目指せる学校もある。	将来的に独立開業を目指している人、幅広い知識を身につけたい人、調理師免許を取得したい人

3-3. カリキュラム内容の比較

各学校のカリキュラム内容も比較検討しましょう。
実習時間の割合、座学の内容、海外研修の有無など、自分の目的に合った学校を選ぶことが大切です。

学校名	実習時間の割合	座学の内容	海外研修	その他
東京すしアカデミー	実習中心	寿司の歴史、食材の知識、衛生管理など	あり
京都調理師専門学校	実習時間が豊富	和食全般の知識、京料理、会席料理、おもてなしの心など	あり
飲食人大学	実習中心（店舗での実習）	寿司の技術、経営ノウハウなど	–
銀座おのでら鮨アカデミー				現場の第一線で活躍できる即戦力の育成に強み
東京すし和食調理専門学校	実習中心	和食全般（日本料理、寿司、天ぷらなど）の基礎知識・技術	あり	2年制
SUSHI LABO COLLEGE		寿司職人に必要な技術や、おもてなしの心・サービスを短期間に学べます。

3-4. 各学校の強みや特徴

各学校には、それぞれ独自の強みや特徴があります。

東京すしアカデミー: 実践的な指導で、短期間で即戦力となる技術を習得できる。
東京すし和食調理専門学校: 2年間で、和食全般をじっくりと総合的に学べる。海外実学研修がある。
飲食人大学: 3ヶ月の短期間で、現場で必要な技術と知識を効率よく習得できる。
銀座おのでら鮨アカデミー： 一流の職人による直接指導を受けられる。高級店ならではの技術と知識を学べる。
京都調理師専門学校： 和食・日本料理の基礎から応用まで幅広く学べる。
SUSHI LABO COLLEGE： 「あり方」を重視した教育。

これらの情報を参考に、自分の目的やライフスタイルに合った学校を選びましょう。

4. 未経験からでも大丈夫？寿司専門学校の入学資格と流れ

「寿司職人になりたいけど、全くの未経験でも専門学校に入れるの？」

そんな疑問を持つ方もいるかもしれません。ここでは、寿司専門学校の入学資格や出願の流れについて解説します。

4-1. 入学資格は？

多くの寿司専門学校では、入学資格として「18歳以上」または「高校卒業以上」としている場合がほとんどです。
学歴や職歴、寿司に関する経験の有無は問われないことが多く、未経験者でも入学可能です。
ただし、学校やコースによっては、年齢制限を設けている場合や、面接や実技試験を課す場合もありますので、事前に募集要項を確認しましょう。
外国人留学生を積極的に受け入れている学校も多く、「留学」の在留資格があれば入学できます。
日本語学校を併設していたり、日本語学習のサポートを行っている学校もあります。

4-2. 出願の流れ

一般的な出願の流れは以下の通りです。

資料請求・学校見学: まずは気になる学校の資料を請求し、可能であれば学校見学やオープンキャンパスに参加して、学校の雰囲気や授業内容、設備などを確認しましょう。
出願書類の準備: 願書、履歴書、卒業証明書（または卒業見込証明書）など、学校が指定する書類を準備します。
出願: 用意した書類を郵送または持参して出願します。出願期間は学校によって異なるため、早めに確認しておきましょう。
選考: 書類選考、面接、実技試験など、学校によって選考方法は異なります。
合否発表: 選考結果が通知されます。
入学手続き: 合格した場合は、入学金や授業料を納入し、入学手続きを行います。

4-3. 入学前に準備しておくと良いこと

包丁に慣れておく: 全くの未経験でも入学可能ですが、包丁を使ったことがない人は、簡単な調理などで包丁に慣れておくと、入学後の実習がスムーズに進められます。
体力づくり: 寿司職人は立ち仕事が中心なので、ある程度の体力が必要です。
食に関する知識を深める: 寿司や和食に関する本を読んだり、食べ歩きをしたりして、食に関する知識を深めておくのもおすすめです。
心構え： 寿司職人になるには、「好き」という気持ちが大事です。
資金の準備: 入学金や授業料など、まとまった費用が必要です。

専門学校によっては、入学前に基礎技術講習会などを開催しているところもあります。積極的に参加してみると良いでしょう。

5. 卒業後のキャリアパス：寿司専門学校からの就職・独立

寿司専門学校を卒業した後の進路は、さまざまです。
ここでは、代表的なキャリアパスと、学校による就職サポートについて解説します。

5-1. 卒業後の主な進路

寿司専門学校の卒業生の多くは、寿司店や和食店に就職します。
就職先は、個人経営の小規模な店舗から、全国展開しているチェーン店、ホテル内のレストラン、海外の日本食レストランまで多岐にわたります。

国内の寿司店・和食店:
- 個人経営店
- チェーン店
- ホテル、旅館内のレストラン
- 結婚式場
- ケータリングサービス
海外の日本食レストラン:
- 北米
- ヨーロッパ
- アジア
- オセアニア
  など

経験を積んだ後、独立開業して自分の店を持つ人もいます。
また、寿司職人としての技術を活かして、料理教室の講師や、食品メーカーの商品開発など、新たな分野で活躍する人もいます。

5-2. 就職サポート体制

多くの寿司専門学校では、学生の就職活動をサポートする体制が整っています。

求人情報の提供: 学校には、全国各地の寿司店や和食店から求人情報が寄せられます。
就職相談: 経験豊富なキャリアアドバイザーが、個別の相談に応じ、進路選択のアドバイスや就職活動のサポートを行います。
面接対策: 面接の練習や履歴書の添削など、実践的な指導を行います。
企業説明会: 学校内で企業説明会を開催し、学生と企業のマッチングの機会を設けています。
インターンシップ: 在学中に実際の店舗で働くインターンシップ制度を設けている学校もあります。

6. 寿司専門学校 Q&A：入学前に知っておきたいこと

寿司専門学校への入学を検討している方が抱きやすい疑問や不安について、Q&A形式でお答えします。

Q: 寿司専門学校の学費はどれくらいですか？

A: 学校やコースによって大きく異なりますが、入学金、授業料、教材費、実習費などを合わせて、数十万円から数百万円程度が目安となります。内訳として多いものは、

入学金
授業料
実習費
教材費
施設費

などがあります。

Q: 寿司職人になるには、必ず専門学校に通う必要がありますか？

A: いいえ、必ずしも専門学校に通う必要はありません。伝統的な見習い制度や、独学で寿司職人を目指す道もあります。しかし、専門学校では、短期間で効率的に基礎技術や知識を習得できるため、近年人気が高まっています。

Q: 未経験でも寿司専門学校に入学できますか？

A: ほとんどの寿司専門学校では、未経験者でも入学可能です。年齢制限や学歴についても、「18歳以上」または「高校卒業以上」としている場合がほとんどで、入学の間口は広いといえるでしょう。ただし、一部の学校やコースでは、経験者向けのコースや、選考試験を設けている場合があります。

Q: 授業内容は難しいですか？未経験でもついていけますか？

A: 多くの寿司専門学校では、未経験者を対象としたカリキュラムが組まれており、包丁の持ち方や魚の捌き方など、基礎から丁寧に指導してくれます。
ただし、プロの技術を習得するには、日々の努力と練習が欠かせません。

Q: 卒業後の就職先は斡旋してもらえますか？

A: 多くの寿司専門学校では、就職サポートに力を入れており、求人情報の提供や就職相談、面接対策などを行っています。ただし、就職先の斡旋は、学校によって対応が異なります。斡旋を行っている学校もあれば、求人情報を公開するのみの学校も存在します。

Q: 女性でも寿司職人を目指せますか？

A: はい、もちろん目指せます。近年、女性の寿司職人も増えており、多くの寿司専門学校が女性の入学を歓迎しています。

Q: 海外で寿司職人として働くにはどうすればいいですか？

A: 寿司専門学校の中には、海外での就職をサポートしている学校や、海外研修プログラムを用意している学校もあります。また、海外で働くためには、就労ビザの取得が必要になります。

Q：寿司専門学校の1日のスケジュールはどのようになっていますか？

A: 学校によってことなりますが、実習と座学が組み合わされたスケジュールが一般的です。午前中は座学で、午後から実習を開始する学校が多いようです。

Q：包丁などの調理道具は自分で用意する必要がありますか？

A:　学校やコースによって異なります。入学時に教材として一式購入する場合や、自身で使い慣れたものを持参する場合など様々です。入学前に確認するようにしましょう。

7. まとめ：自分に合った寿司専門学校を見つけよう！

今回は、寿司職人を目指すための選択肢として、寿司専門学校について詳しく解説しました。

寿司専門学校は、

短期間で効率的に寿司の技術を習得できる
未経験からでもプロの寿司職人を目指せる
就職サポートが充実している

など、多くのメリットがあります。

しかし、学校によって学費や期間、カリキュラム内容、サポート体制は異なります。
入学前に複数の学校を比較検討し、資料請求や学校見学などを通して、自分に合った学校を選ぶことが大切です。

この記事が、あなたの寿司職人への第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

カテゴリー: 寿司屋トピックス、寿司職人